この教材は、平成26年度子どもゆめ基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)の助成金の交付を受けて作成したものです。

今日も元気で1日を!/この教材について

「今日も元気で1日を!」それが障がいを持つ子どもたちの保護者、そしてサポートに係る私ども団体スタッフの何よりの願いです。
健常者にとっては何気ない日常の生活を送るだけでも、自閉症や発達障害など障がいを持つ子どもたちに取っては程度の差はあれ努力と心の葛藤を強いられます。毎日繰返す日常の行動についても、昨日はできたことを今日は気持ちの波、また見通しの立たないことによる不安の芽生えやその他多様な要因が引き金になって拒否の姿勢を取ってしまうことも多々あります。
特に社会参画のために必要な多様な体験(例えばバスに乗る、食事や買い物をするなど)にトライさせようとするとき、障害のある子どもたちの心には、多様な障壁が湧いてきます。私どもはその心の障壁を理解し、それを少しでも取り除くことで、毎日の日課をできるだけ安定的に過ごし、更には新しい社会体験の習得に前向きに取り組める心を持たせることが、私どもの活動の中で重要な課題になっています。
私どもの団体の活動目標は、子供たちの生涯にわたっての居場所(継続的に働ける場)を地域の中に作り出していくことです。また個々の将来を見据えた支援活動を心がけています。その将来の就業に備えての仕事体験の場を地域の企業や店舗などに提供してもらうためにも、子どもたちには街で働くために必要な一定の社会生活スキルを身につけなければなりません。その意味からも毎日の生活スケジュールをストレスなく(少なく)遂行できる心の準備、更には街や仕事の場での新しい社会体験に前向きに取り組める心を育む(逆に言えば心の障壁をできるだけ取り除ける)有用な生活指導教材づくりが、今回私共が取り組むテーマです。

企画・制作/制作協力

撮影協力